インフルエンザの予防接種による副作用とは? 症状と気を付けたいポイントについて医師が解説します。

2021-2022年のインフルエンザ予防接種ですが、クリニックフォアグループでは10月1日より、予約受付・接種開始しております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

毎年インフルエンザウイルスワクチンを打っているから今年もうけようという方や、いつもは打っていないけどコロナウイルスのこともあるから打っておいた方がいいのかなと考えている方も多くいるでしょう。

今回は、あまりインフルの予防接種に詳しくない方が気をつけるべき一般的なポイントと、いつ接種しており慣れているという方でも気をつけるべきポイントを紹介していこうと思うので、是非ご一読ください。

副作用を見落とさないために、インフルエンザの予防接種後に気をつけたいポイント

まずは、インフルエンザのワクチンに限らず、どのような薬やワクチンにも副作用・副反応はつきものだということをご理解ください。

例えば、そばアレルギーの人がそばを食べると大変なことになることはご存知だと思いますが、アレルギーがない人にとっては全くの無害であるものでもアレルギーの人が口にすると命の危険まである、ということから上記のことを理解していただければと思います。ですので、まずインフルエンザのワクチンを接種する時は身近な人にあらかじめ伝えておき、さらに接種後はできるだけ共に行動するのが副作用の早期発見に肝心であり、重症化を防ぐ大切なポイントとなります。

また、接種当日はできるだけお風呂は避けて、シャワーにしておくことも大切です。体温が上がってしまうことでじんましんなどの副作用が出てしまうリスクが高いと考えられています。また同様の理由で接種後は運動など、他の体温を上げてしまうようなものを避けるべきということも言えます。

インフルエンザの予防接種の副作用はどんなものがある?

では、インフルエンザの予防接種にはどんな副作用があるのでしょうか。症状の発症するタイミングが早い順に一覧にしてあげていきましょう。

・24時間以内;じんまし、アナフィラキシーショック、喘息発作

・1週間以内;けいれん

・1ヶ月以内;脳炎・脳症、ギランバレー症候群、血管炎、肝機能障害、間質性肺炎など

これらの副作用は非常に稀です。ギランバレー症候群というのはあまり聞き慣れないかもしれませんが、痺れや力が入らないなどの症状が足から始まり全身に広がっていくという病気です。一般的には、鳥の生焼け肉を食べたりすることによる食中毒の後に起きることもあります。

副作用が出たらどうすればいい?

では万が一、副作用が出てしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。まずはワクチンを摂取した病院、もしくはそれが厳しければ近くの病院へ受診しましょう。そしてそこの医師の指示に従い、副作用が治るまで安静にしておきましょう。

抗インフルエンザ薬の予防内服とは?

抗インフルエンザ薬の予防内服についてご存知でしょうか。予防内服とは、実際の治療に使われる薬を、感染予防目的で使用することです。例えば、受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます。(自費での処方となります)

抗インフルエンザ薬の予防内服はこちら

監修:クリニックフォアグループ医師 

公開日:2020年11月18日

更新日:2021年11月15日

参考文献

厚生労働省 インフルエンザQ&A https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html