花粉症の時期はいつまで?医師が解説します。

花粉症と聞くと春のイメージを持たれる方も多いかと思います。ですが、花粉症を引き起こすと考えられている花粉は50種類程度ありますし、花粉は1年中飛んでいますので、人によっては1年中花粉症に悩まされるということもあります。

ここではどの時期にどのような花粉が飛んでいるのかを、詳しく解説していきます。

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1.4〜6月に飛ぶ花粉とは?

4月~6月に飛んでいる花粉についてご紹介します。4月~6月はスギ科、ヒノキ科、イネ科、カバノキ科の植物の花粉が飛んでいます。具体的に植物の名前でご紹介しますとスギ科の植物はスギ、ヒノキ科の植物はヒノキ、イネ科の植物はネズミホソムギ(ネズミムギ、ホソムギ含む)、オニウシノケグサ、カモガヤ、ハルガヤで、カバノキ科の植物はシラカンバなどが該当します。この中でもカバノキ科、スギ科、ヒノキ科は4月までがピークとなるため、5月、6月にはあまり飛んでいません。

この4月~6月という時期にピークなのがイネ科の植物です。イネ科の植物は自生力が強く、寒さにも強いためさまざまなところに生息しており、道ばたや空き地、河川敷から家の庭などにもみられます。イネと聞くと米の稲を想像しがちですので周辺に田畑がなければ安心と捉える方も多いでしょうが、さまざまな種類があるため、家の近くに田畑がない環境でもイネ科の花粉が飛散し、花粉症となる可能性があります。特に、クリニックフォアが診療をしている東京都では江戸川区の河川敷あたりにイネ科の植物が多く自生しているという情報があります。

イネ科の植物による花粉症もほかの花粉症と同様にくしゃみや鼻水といったアレルギー症状が出現しますが、目のかゆみ、充血など、アレルギー結膜炎の症状が強く出やすい傾向にあります。また、東海地方においてはほかの地方と比較するとイネ花粉の飛散量は少ない傾向にあります。

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2.7〜9月に飛ぶ花粉とは?

7月~9月に飛ぶ花粉はキク科とアサ科の植物です。具体的な植物の名前で申し上げますとキク科はブタクサやヨモギ、アサ科はカナムグラです。これらの植物の中でも耳にする機会が多い花粉症がブタクサではないでしょうか。明治初期に渡来し、その後昭和初期に全国的に広がっていった植物です。実は韓国では輸入禁止の植物に指定されています。実は日本で初めて見つかった花粉症がこのブタクサ花粉症です。

7月~9月の熱い時期に飛散する花粉なのですが、地球温暖化の影響もあり今後ブタクサの花粉は早い時期から長期的に飛散する可能性があると懸念されています。他の花粉症と同様にくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出現しますが、鼻や目よりも喉や肌に症状が出やすいことが特徴です。

また、他の植物と比べて背が低いため、遠くに飛散する可能性が少ないです。そのため、ブタクサが近くに自生していないという場合や、ブタクサが生えているところに近づかなければ花粉症の症状が強く出ることは少ないとも考えられています。7月~9月に飛散する花粉は関東地方で多く飛散しますが、東海、関西、九州地方では少ない傾向にあります。

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3.10〜12月に飛ぶ花粉とは?

10月~12月はアサ科の植物であるカナムグラが10月まで飛散するものの、12月まで飛散する花粉はほとんどないとしています。地域によって11月~12月にほんの少しスギ花粉が飛散する地域もあるとしていますが、その濃度も低いとしています。11月を過ぎると温度が低くなったり昼間の日照時間が短くなったりするため、植物たちは一時的に休眠状態に入ります。そのため、花粉の飛散がほとんどないのです。

ですが、先ほどもご紹介したように地球温暖化の影響もあり、今後もしかしたら7月~9月に飛散する花粉が10月あたりにまでずれ込む可能性があることが考えられています。

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4.1〜3月に飛ぶ花粉とは?

1月~3月に飛ぶ花粉はスギ科、ヒノキ科、イネ科、カバノキ科の植物の花粉が飛んでいます。特に注意しておきたいのがスギ科の植物です。スギの花粉は日本で圧倒的に飛散量が多い花粉です。そのため、スギによる花粉症患者も他の花粉症に比べるとかなり多いです。

なぜ日本にスギが多いのか、それは日本の歴史と深く関係があります。日本は戦時中に軍事物質などのために大量の木材が必要となり、それまでに自生していた木々を伐採してしまっていました。これに加え戦時中の爆撃による焼失、戦後にも復興のために大量の木材を使用していたことから森林は荒廃してしまいました。このため、政府は植林の方を整備し、成長が早いスギを多量に植樹していきいました。スギは成長して花粉を出すようになるまで20年から30年かかります。そのため、この時に植樹しているスギが現代になって多量の花粉を出すようになり、現代の日本人にスギの花粉症患者が増えていったのです。

スギは北海道南部から鹿児島まで植林されていますが、沖縄には県土に対して0.2%程しか植えられていないため、沖縄県ではスギ花粉症患者はほかの地域に比べて少ない傾向にあります。スギ花粉症の症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まりが中心です。他にも咳や痰の絡みなど風邪っぽい症状が出ることもあります。北海道においてはシラカバの花粉飛散量がほかの地域と比べて多い傾向にあります。

このように同じ時期であっても地域ごとに花粉の飛散量は異なります。

5.花粉症の薬はオンライン診療が便利?

ここまでご紹介したように花粉はほぼ1年中飛んでいます。花粉症は1つだけではなくいくつかの花粉に対して花粉症を発症しているという方もいらっしゃいますので1年中対策が必要な方もいらっしゃいます。そのため、通年花粉症の薬が手放せないという方もいらっしゃるでしょう。

ですが、感染症の蔓延や仕事が忙しいなどさまざまな理由で定期的に医療機関に薬をもらいに行けないという方もいらっしゃるでしょう。そういった方のためにクリニックフォアではオンライン診療をさせていただいております。ホームページから手軽に予約ができ、処方した薬の処方箋も郵送いたしますので医療機関を受診するという手間がいりません。

また花粉の飛散時期や飛散量は地域によって異なります。例えば急な出張などほかの地域に行かれるとその地域にしか自生していない植物で花粉症になることもあります。1度でもその地域で花粉症の症状を経験しているならばオンライン診療を活用して薬もらうということも可能です。

花粉症の症状が辛いが、薬をもらいに行くことが難しいという方はオンライン診療をご活用ください。

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また保険診療だけでなく、低用量ピル、ED・AGA治療薬、美容皮膚科などの自費診療のオンライン診療も行っております。ぜひご利用ください。

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公開日:5月25日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

環境省 花粉症マニュアル2019 https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf

神奈川県ホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/f848/

国土交通省 https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000021727.pdf

大正製薬 https://brand.taisho.co.jp/allerlab/articles/024/

https://brand.taisho.co.jp/allerlab/articles/014/

エスエス製薬 https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever/butakusa/

林野庁 https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/25hakusyo/pdf/6hon1-2.pdf