毛穴の黒ずみを除去したい!原因とケア方法を医師が解説します。

毎日しっかり洗顔をしていても中々消えてくれない毛穴の黒ずみ。実は根本的な原因やケア方法などが間違っているかもしれません。

そこで、今回は毛穴が黒ずむ原因とケア方法を医師が解説します。是非、最後までチェックしてくださいね。

毛穴の黒ずみの原因

毛穴が黒ずんでしまう原因は以下の3点が考えられます。

  • 開き毛穴の影
  • 角栓に含まれた産毛
  • 毛穴周辺の色素沈着

それぞれ詳しく解説していきます。

開き毛穴の影

一つ目に挙げられるのが、「開き毛穴の影」です。

毛穴自体が決して黒い訳では無く、開き毛穴に光が当たる事で影ができ、黒く見えます。顔の部位では特に頬で見られることが多くあります。

開き毛穴ができる原因は皮脂の過剰分泌

開き毛穴ができる主な原因は皮脂の過剰分泌皮脂に含まれる「不飽和脂肪酸」と呼ばれる成分が、肌に炎症を起こしターンオーバーを乱れさせます。それによって、毛穴が開いてしまうのです。

角栓に含まれた産毛

次に挙げられるのは「角栓に含まれた産毛」。角栓が毛穴を詰まらせ、産毛の中に毛穴が混入することで角栓が黒ずんで見えるのです。

角栓は皮脂と角層が混じることでできるため、顔の中でも皮脂分泌量が多く角栓ができやすいTゾーンに多く見られます。

毛穴周辺の色素沈着(毛穴ジミ)

3つ目は、「毛穴周辺の色素沈着」。毛穴ジミ等とも呼ばれますが、これは毛穴周辺のエッジの部分に小さなシミができるもので、発生するメカニズムはシミとほぼ同じです。

毛穴ジミの原因は皮膚のターンオーバーの乱れ

人の肌は紫外線を浴びると表皮の基底層にあるメラノサイトから黒色メラニンが生成されます。

通常、この黒色メラニンはターンオーバーによって古い角質と共に外へ排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れることによって正常に黒色メラニンが排出されなくなってしまい、肌に蓄積した結果、シミが生まれるのです。

毛穴の黒ずみができるメカニズムは男女ともに一緒

毛穴の黒ずみにおける原因を3つ紹介しましたが、これらは男女ともに同じメカニズムになります。

強いて言えば、女性と比べて男性の方が皮脂分泌量が多いため、開き毛穴や角栓の詰まりを引き起こしやすいと言えるでしょう。

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毛穴の黒ずみ除去・ケア方法

ここからは先ほど紹介した3つの原因をもとに、毛穴の黒ずみのケア方法をご紹介していきます。

【開き毛穴が原因】炎症を抑える&ターンオーバーを正常化させる

開き毛穴が原因の場合は、炎症を抑えるケアとターンオーバーを正常化させるケアが大切になります。

フラーレン配合の化粧品で炎症を抑える

皮脂に含まれる不飽和脂肪酸による炎症を抑えるには、フラーレンという成分が配合された化粧品がオススメです。フラーレンは強い抗酸化作用を持つため、不飽和脂肪酸による炎症を抑えてくれると考えられています。

ビタミンC誘導体配合の化粧品で保湿をしてターンオーバーを正常化させる

炎症が起きたことで乱れたターンオーバーを正常化させるにはビタミンC誘導体配合の化粧品で保湿をするのがオススメです。

開き毛穴の周辺には、きちんと落ちずに重層化してしまった未成熟な角層が多いとされています。保湿をすることでカリクレインという酵素が古い角層をきちんと剥がしてくれるようになるため、保湿が重要なのです。

そしてビタミンCは皮脂の過剰分泌を抑えるだけでなく、ターンオーバーの正常化を促進します。そのため、ビタミンC誘導体が含まれる化粧品を使うようにしましょう。

【 角栓に含まれた産毛が原因】角栓を除去する

角栓に含まれた産毛が原因の場合、角栓ごと除去してしまいましょう。セルフケアで全ての角栓を除去するというのは難しいですが、表面上に出ている角栓を落とすだけでも見た目は変わります。

使用するものは市販で売られている角栓除去を謳っている商品でも構いません。酵素洗顔料やクレンジングオイルを使えば、角栓を溶かし出してくれます

鼻パックの使い過ぎには要注意

角栓のケアをする際、鼻パックタイプのものは使いすぎに注意が必要です。必ず決められた使用頻度内で使うようにしましょう。

また、必要以上に毛穴パックを行うと、肌の炎症や乾燥を引き起こし症状をより悪化させる恐れがあります。乾燥の結果、皮脂の分泌が増えるという悪循環に陥らないようにしましょう。

【毛穴ジミが原因】美白ケアをする

毛穴ジミが原因の場合は、シミのケアと同様に美白ケアが効果的です。中でも手軽にできるのはビタミンCを内服で摂取することです。

ビタミンCにはメラニン生成抑制作用・メラニン還元作用がある

ビタミンCにはメラニン生成を抑止する作用に加えて、既に肌にある黒色メラニンをドパキノンという成分に還元し、無色化させる作用があります。そのため現在あるシミのケアに加えて、予防の働きも担ってくれるのです。

食事やサプリメント等で身体の中から摂取しながら、ビタミンCを含む化粧品を使うとさらに効果的です。摂取した場合は肌以外にも様々な箇所でビタミンCが使われます。そのためシミ改善をする際には、肌からも直接作用できるように外用薬も併用すると良いでしょう。

ビタミンCが肌に与える効果は?詳しくはこちら

毛穴の黒ずみをケアする際にやってはいけない3つのこと

毛穴の黒ずみをセルフケアする際にやってはいけない、3つを紹介します。

  • 指で無理やり角栓を押し出す
  • 洗顔の際に強く洗う
  • 保湿をしない

指で無理やり角栓を押し出す

鼻などにある角栓を指で無理やり押し出すのはやめましょう。指に付着した雑菌が毛穴や小さな傷から肌に入り込み、皮膚が炎症することで症状を悪化させる恐れがあります。

角栓を押し出すこと自体は毛穴の開きを悪化させる訳では無い

実は角栓を押し出すこと自体は毛穴の開きを悪化させる訳ではありません。医師が器具を使って角栓を押し出す動画を見た事ある方もいるのではないでしょうか。

先の通り、角栓を押し出すことが悪いのではなく、肌に雑菌が入ってしまい炎症などを引き起こしてしまうこと、その後のケアが不十分であることが問題なのです。

洗顔の際に強く洗う

毛穴の黒ずみが気になると、洗顔の際についつい強く洗ってしまいがちです。しかし、強く洗いすぎると必要以上に皮脂が落ちてしまい、肌の乾燥状態を招きます。

乾燥状態になると、肌がこれ以上水分を逃さないようにと皮脂が過剰分泌されるため、結果的に角栓が出来やすくなります。

保湿をしない

肌が乾燥状態になると皮脂が過剰分泌されてしまうため保湿ケアはしっかりと行いましょう

また、保湿は皮脂の過剰分泌以外にもカリクレインをきちんと作用させ、ターンオーバーを正常化させるためにも大切なケアです。

美容皮膚科・クリニックでできる毛穴の黒ずみ治療は「ケミカルピーリング」がおすすめ

これまではご自宅でしていただけるセルフケアの方法を紹介させて頂きましたが、より早く確実にケアするためには美容皮膚科や専門のクリニックで治療を行うのがオススメです。

中でも毛穴の黒ずみが気になる方は、マッサージピールと呼ばれる、薬剤を肌に塗布する治療方法が効果的です。

マッサージピールは毛穴の詰まり・毛穴の開きなど様々な肌トラブルに効果的

マッサージピールは、毛穴の詰まりや毛穴の開きをはじめ、肝斑、くすみ、ニキビ、ニキビ跡など様々な肌トラブルに効果的な治療法です。そのため、先に取り上げた毛穴が黒ずむ原因の3点すべてを解決できます

当院では15,400円(税込)から全顔のマッサージピールの施術を受けることが可能です。新橋院・四谷院・心斎橋院などで施術を行っていますので、気になる方は是非チェックしてくださいね。

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