たるみは顔を変形させたり、老けた印象を持たせるだけでなく、しわの原因にもなります。
今回はたるみの対策として、たるみの治療方法について詳しく解説していきます。
代表的なたるみの種類とは?
まずは、顔のたるみの種類について詳しく解説します。
たるみの種類についてはさまざまな分類の方法がありますが、今回は、たるみの部分とたるみの原因による分類に焦点を当てていきます。初めにたるみの部分による分類です。
たるみが起こりやすい部分は一般的に頬と目の周りとされています。
頬でたるみが起こりやすい部分は、頬の上部、下部、外辺部の3カ所となります。
たるみの部分によってはシワの原因にもなり、頬の上部がたるんだ場合にはほうれい線を作る原因となりますし、頬の下部がたるむとマリオネットラインの原因になります。外辺部がたるむとフェイスラインが曖昧となり、顔の形が変化します。
目の周りのたるみには、まぶたの部分のたるみと目の下の部分のたるみの2種類があります。まぶたの部分がたるむと、まぶたが下がってしまうので、目の開きが小さくなってしまったり、目尻にまぶたが被さったりしてしまいます。目の下がたるむと目の下がくぼみ、眼頬溝(がんきょうこう、目の下と頬の境目にできる溝)ができ、老けて見える要因にもなってしまいます。
次に、たるみの要因による分類です。たるみは一般的に加齢が要因になるといわれていますが、たるみの要因は加齢以外にもあり、若い方でも顔がたるんでしまう可能性が充分にあるのです。今回は、若い方の顔がたるむ原因となりうるもので分類をしていきます。
まず、たるみの原因として考えられるのが乾燥によるものです。
乾燥によって皮膚を支えているコラーゲンやエラスチンが弱くなってしまい、肌を支えることができずたるんでしまうというものです。
次に、無表情であることによるたるみです。私達の肌は表情筋によっても支えられていますが、この表情筋も筋肉ですので使わないとどんどん衰えていきます。表情筋が衰えることによって肌がたるんでしまうことが考えられます。
さらに、近年若者の肌のたるむ要因として考えられるのが、うつむきによるたるみです。スマホやゲームなどを顔よりも低い位置で操作することでうつむきがちになり、頬や目元がたるんでしまうのです。特にうつむくことによるたるみはフェイスラインに影響を及ぼしやすいと考えられています。
クリニックで行うたるみの治療法とは?
たるみはセルフケアでも改善させることはできますが、セルフケアの場合、即効性を感じることは難しい場合がほとんどです。そこで今回は医療機関で行える即効性の高い治療についてご紹介します。
当院をはじめ、美容皮膚科で行うことのできるたるみに対する代表的な治療がHIFU(ハイフ)です。
HIFUとはリフトアップの効果が得られる施術のひとつで、高密度の超音波エネルギーを使うことで、肌の土台となる筋膜であるSMAS層からアプローチをしてたるみを改善していきます。HIFUに使われる超音波には、肌や皮下組織をピンポイントで熱凝固させて、土台部分から肌を引き締めることができるため、たるみに対して高い効果が期待できます。
熱凝固といって肌にダメージを与える治療となるのですが、肌にダメージを与えたことによって肌が本来持つ再生能力を存分に引き出してくれます。そのため、組織内のコラーゲンを増やし、肌の弾力アップ、たるみの引き上げといった効果が期待できます。
個人差はあるものの、HIFUの施術後はすぐに効果が実感できたという方がほとんどですが、コラーゲンが増え始める1~3ヶ月後にさらに効果を実感することができます。また、一度施術をすれば効果は半年~1年持続します。
たるみは顔を変形させたり、老けた印象を持たせるだけでなくしわの原因にもなります。たるみが気になる方だけではなく、ほうれい線やマリオネットラインなどのシワが気になる方も、早いうちから対策をされることをおすすめします。
参考文献
理工学書 https://pub.nikkan.co.jp/uploads/book/pdf_file5bb44ed6cc690.pdf
マルホ http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-140417.pdf
監修:クリニックフォアグループ医師
参考文献
理工学書 https://pub.nikkan.co.jp/uploads/book/pdf_file5bb44ed6cc690.pdf
マルホ http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-140417.pdf