シミの種類は四つある?種類別の原因について、医師が解説します。

シミはいくつかの種類に分類することができ、シミの種類によって行うべき対策も異なってきます。ですので、まずは自分が悩まされているシミがどの種類のものに当てはまるかを知ることが大切です。

今回は、シミの種類について詳しく解説していきます。

なぜシミができるの?

シミの種類の前に、まずシミができる仕組みについてご紹介します。

皮膚の表面はケラチノサイトという表皮細胞と、メラノサイトという色素細胞などから成り立っていますが、紫外線を浴びると、肌の細胞を守るために、メラノサイト内でメラニンという物質が形成されます。メラニンは紫外線が当たれば当たるるほど増えていきますが、これがシミの元にもなります。

メラニンは生成されたあと、そのまま蓄積をするというわけではありません。肌は常にターンオーバーを繰り返しており、肌の底の細胞がどんどん表面に上がってきて、最終的に垢として剥がれ落ちるようになっています。ターンオーバーのサイクルはだいたい28日程度であり、繰り返すことでシミは徐々に薄くなっていきます。ただし、完全にシミを排除するにはさまざまな対策が必要です。

4つのシミの種類とは?

シミは、老人性色素斑、そばかす、肝斑、炎症後色素沈着という4つの種類に分類されます。それぞれの特徴をご紹介します。

老人性色素斑

1つは、老人性色素斑と呼ばれるシミです。。多くの人が考えるシミはこの老人性色素斑が当てはまります。シミの色は「淡褐色~濃褐色」で、主に20歳から30歳の間に現れはじめ、年齢を重ねるごとにどんどんできやすくなります

そばかす

2つ目は雀卵斑で、いわゆる「そばかす」のことです。茶褐色の1つあたり数ミリ程度の小さな斑点がまばらにできるもので、主に頬のあたりに多く見られます。大人だけでなく、幼少期からもできることが特徴で、3歳以上からできるといわれ、思春期にピークを迎えます。欧米人に多く見られるシミですが、日本でも特に色白の方に多く見受けられるシミです。

肝斑

3つ目は「肝斑」です。肝斑は頬骨のあたりに沿って左右対称にできるシミで老人性色素斑やそばかすと見分けがつきにくいのが特徴です。女性特有のシミともいわれており、女性にできることが多く、30歳から40歳位の方に特に多く見られ、高齢者ではほとんど見られません。

炎症後色素沈着

4つ目は炎症後色素沈着と言い、肌の炎症を起こした後にできるシミです。年齢や世代を問わず、ニキビや肌荒れといった炎症の後にできるシミのため、時間の経過とともに徐々に薄くなっていくことが特徴です。

シミはどうやったらなくなるの?

シミは4種類それぞれ症状や起こりうる年齢、シミの特徴などが異なりますが。それぞれ共通しているのは紫外線が原因となるということです。そのため、どの種類のシミであっても紫外線ケアをしていくことが必要となります。

また、シミの種類によって治療法もやや異なります。例えば、肝斑においてはレーザー治療では効果があまり見られないとされていますが、他の種類のシミはレーザー治療で効果が見られます。

クリニックフォアではレーザー治療をはじめ、ハイドロキノンなどの外用薬、シミや肝斑に効果のある飲み薬などシミに関連したさまざまな治療法をご用意しています。レーザー治療はクリニックにて直接治療を行いますが、塗り薬や内服薬はオンライン診療でも処方させていただくことが可能です。

また、自分のシミがどの種類に該当するのか知りたいという方に対しても診察をさせていただき、シミの種類と治療法のご提案をさせていただきます。

シミの治療を検討している方はクリニックフォアへご相談ください。

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参考文献

https://www.jichi.ac.jp/keisei/tre-hq/tre_shimi.html

第一三共 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/15_shimi/

鳥取大学医学部付属病院 http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21198.html#no3慶応義塾大学 http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000293.html