シミのタイプ別の原因と効果的な対策について、医師が解説します。

シミひとつない肌は女性の理想。この理想のお肌に少しでも近づくために、シミは作りたくないと考える方も少なくないはずです。なぜシミができるのか、正しい知識と予防策を詳しくお伝えしていきます。

シミってなに?

シミとは、皮膚内で作られるメラニンという色素が沈着したものの総称です。シミにはさまざまな種類があるため、ご紹介します。

老人性色素斑

1つは、老人性色素斑と呼ばれるシミです。。多くの人が考えるシミはこの老人性色素斑が当てはまります。シミの色は「淡褐色~濃褐色」で、主に20歳から30歳の間に現れはじめ、年齢を重ねるごとにどんどんできやすくなります

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そばかす

2つ目は雀卵斑で、いわゆる「そばかす」のことです。茶褐色の1つあたり数ミリ程度の小さな斑点がまばらにできるもので、主に頬のあたりに多く見られます。大人だけでなく、幼少期からもできることが特徴で、3歳以上からできるといわれ、思春期にピークを迎えます。欧米人に多く見られるシミですが、日本でも特に色白の方に多く見受けられるシミです。

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肝斑

3つ目は「肝斑」です。肝斑は頬骨のあたりに沿って左右対称にできるシミで老人性色素斑やそばかすと見分けがつきにくいのが特徴です。。女性特有のシミともいわれており、女性にできることが多く、30歳から40歳位の方に特に多く見られ、高齢者ではほとんど見られません。

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炎症後色素沈着

4つ目は炎症後色素沈着と言い、肌の炎症を起こした後にできるシミです。年齢や世代を問わず、ニキビや肌荒れといった炎症の後にできるシミのため、時間の経過とともに徐々に薄くなっていくことが特徴です。

シミができるメカニズム、黒色メラニンの働きとは?

皮膚の表面はケラチノサイト(表皮細胞)とメラノサイト(色素細胞)などから成り立っています。紫外線を浴びることで、酵素が活発となり、メラノサイト内でメラニンが形成されます。このメラニンがシミの元となります。また、メラニンはシミの元となるだけでなく、肌の細胞を紫外線から守る役割も果たしています。そのため、紫外線を浴びれば浴びるほど黒色メラニンが増えていくのです。

しかしながら、肌は常にターンオーバーを繰り返しており、約1ヶ月で新しい肌が作られます。そのため、紫外線のケアを徹底するなどの予防策をすることで、黒色メラニンの発生を抑えることが可能です。また、、ターンオーバーを促進する内服薬やピーリングなどの施術を受けることで、シミを改善することが可能です。

ドラックストアやデパートなどでも、メラニンの発生抑制や美白を謳った商品がありますが、処方薬とは異なり、シミを改善できる量の医療用成分を配合できていないものも多く見受けられます。確実にシミを治したいという方は医師の診断を受け、シミの種類にあった内服薬や外用薬を処方してもらうことがおすすめです。

シミの原因は?

紫外線

どの種類のシミであっても挙げられるのが紫外線です。必要以上の紫外線を浴び続けると肌細胞にシミの元となるメラニンを作り出してしまいます。

女性ホルモン

紫外線以外にも原因として考えられるのが女性ホルモンです。女性ホルモンが原因でできるしみには肝斑が挙げられます。例えば妊娠中や出産直後の女性は、他の女性よりも肝斑ができやすい傾向にあります。

活性酸素

活性酸素もシミの原因となります。活性酸素は紫外線を浴びることによって皮膚の細胞内に発生するのですが、この活性酸素が肌にダメージを与え、結果としてシミができやすくなるのです。

クリニックフォアのシミ治療について

クリニックフォアの美容皮膚科では、シミの治療としてマシーンを使用した施術による治療と内服薬の処方を行っています。マシーンによる施術は受診をしていただかなければ行うことができませんが、内服薬はオンライン診療でも処方をさせていただきます。

まずはクリニックフォアの医師へご相談ください。

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参考文献

https://www.jichi.ac.jp/keisei/tre-hq/tre_shimi.html

鳥取大学医学部付属病院 http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21198.html#no3