子宮頚がんのポイント

子宮頚がんはヒトパピローマウイルスの感染により発生します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種により、子宮頸がんの前段階の病変が発症するリスクを90%以上減らすことができると報告されており、子宮頸がんの予防も期待されています。

当院では国産子宮頚がんワクチンと輸入子宮頚がんワクチンを1種類ずつ取り扱っています。いずれも初回、2ヶ月後、6ヶ月後の3回の投与が必要です。感染を予防できるウイルスの種類などが異なります。

感染を予防できるウイルスの種類(子宮頸がんの原因として多い型はHPV16,18型)

国産ワクチン(ガージダル)は、HPV6,11,16,18型(4種類)
輸入ワクチン(Gardasil 9)は、HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58型(9種類)

価格

国産ワクチン:14,000円(税込15,400円)/本 +ワクチンカウンセリング料
輸入ワクチン:32,000円(税込35,200円)/本 +ワクチンカウンセリング料

ワクチンカウンセリング料は初診時 3,500円(税込3850円)、再診時 1,500円(税込1,650円)となります。

ヒトパピローマウイルス感染症・子宮頸がんとは?

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスですが、子宮頸がんを始め、肛門がん・膣がん・外陰がん・陰茎がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっていることが分かってきました。HPVの感染により発症するこれらの疾患をヒトパピローマウイルス感染症といい、子宮頚がんはヒトパピローマウイルス感染症の一つです。
子宮頸がんの患者さんでは90%以上でHPVに感染していることが知られています。
HPVに感染しても90%以上の場合は2年以内にウイルスが自然に排除されると言われていますが、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合に子宮頸がんが発生すると考えられています。
HPVは100以上の種類がありますが、粘膜に感染するHPVのうち少なくとも15種類が子宮頸がんの患者さんから検出され、この15種類は高リスク型HPVと呼ばれています。

子宮頸がんは初期には無症状のことが多いですが、生理のとき以外の不正出血や性行為による出血、おりものの増加などが見られることがあります。また進行した場合には、足腰の痛みや血の混じった尿が見られることもあります。子宮頸がんは早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合には治療は難しいとされています。

接種可能な子宮頚がん(ヒトパピローマウイルス感染症)予防ワクチンの種類と価格は?

子宮頸がん予防ワクチンは、新しいワクチンであり、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていませんが、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常を予防する効果は確認されており、これらに引き続いて起こる子宮頸がんを予防する効果が期待されています。

クリニックフォアグループでは、2種類の子宮頚癌ワクチンをご用意しています。輸入ワクチンに関しては、国際的に広く使用されている、安全性の高いワクチンを輸入しております。

A. 国産子宮頸がんワクチン(ガーダシル)

B. 輸入子宮頸がんワクチン(Gardasil 9)

*:別途、カウンセリング料が必要になります。また上記は税抜価格です。

子宮頚がんワクチンには、国産ワクチン1種類と輸入ワクチン1種類があり、いずれも初回、2ヶ月後、6ヶ月後の3回の投与が必要です。感染を予防できるウイルスの種類や補償制度などはそれぞれ異なります。

感染を予防できるウイルスの種類

・国産ワクチン(ガージダル)は、HPV6,11,16,18型(4種類)
・輸入ワクチン(Gardasil 9)は、HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58型(9種類)

子宮頸がんの原因として多い型はHPV16型、HPV18型です。

補償制度

・国産ワクチンは、医薬品副作用救済制度
・輸入ワクチンは、ワクチン輸入会社による補償制度

様々な特徴を踏まえると、クリニックフォアグループ トラベルワクチンセンターとしては、

国産の安心感を求める方は国産子宮頚がんワクチン
より広い範囲のヒトパピローマウイルスの感染を予防したい方は輸入子宮頚がんワクチン

をお勧めいたします。

価格については、国産子宮頚がんワクチン 14,000円(税込15,400円)/本、3回で計42,000円(税込46,200円)、輸入子宮頸がんワクチン 32,000円(税込35,200円)/本、3回で計96,000円(税込105,600円)となります (税別)。

* 別途、ワクチンカウンセリング料が必要になります。

子宮頸がんの輸入ワクチンと国産ワクチンの違いを教えてください

当院では、国際的に広く使用されている、安全性の高いワクチンを輸入しております。
輸入ワクチンのほうが、国産ワクチンよりもヒトパピローマウイルスの多くの型をカバーしています。子宮頸がんを引き起こす主要な型であるHPV16, 18型はどちらのワクチンもカバーしています。

定期接種で使用されている子宮頸がんワクチンは国産ワクチンです。
補償制度が国産ワクチンと輸入ワクチンでは異なります。日本国内で承認されているワクチンは予防接種法、施行令に基づき定期予防接種を行なった場合の副作用は、予防接種健康被害救済制度により補償が受けられます。また日本国内で承認されているワクチンを定期接種でなく任意接種で行なった場合には、医薬品副作用被害救済制度により補償が受けられます。しかし、日本国内未承認ワクチン(輸入ワクチン)についてはこれらの救済制度の対象外であり、当院がワクチンの輸入を依頼している代行業者による独自の補償制度に従うことになります。

子宮頸がんワクチンは女子の定期予防接種項目のひとつですが、現在子宮頸がんワクチンの定期接種は積極的に勧奨すべきではないとされているのは何故ですか?

HPVワクチン接種後にワクチンとの因果関係を否定できない複合性局所疼痛症候群などの慢性の痛みを伴う事例や、関節痛が現れた事例などが報告されたため、緊急に専門家による検討が行なわれました。その結果、子宮頸がんワクチンは定期接種の実施を中止するほどリスクが高いとは評価できないが、副反応の発生頻度等がより明らかになるまでは積極的に定期接種を勧奨すべきでない、と結論付けられました(平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)。


2020年12月、厚労省から男性への接種拡大と肛門がんの予防適応への拡大が承認されました。万が一、接種後に不具合が起きても公的な、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の補償を受けることができます。今後データが蓄積すれば、定期接種となっていく流れになっています。

任意で子宮頚がんワクチンの投与を検討されている患者様には、子宮頚がんワクチン投与の必要性及び副作用の可能性について、きちんと説明した上で接種を行っております。お気軽にご相談ください。

他のワクチンと一緒に接種できますでしょうか?

他のワクチンと同時に接種可能です(ご希望の方はスタッフにお申し付けください)
本ワクチンの接種前に、他のワクチンを接種している場合は、一定期間の間隔を開けることが必要でしたが、2020年10月1日から緩和されました。

不活化ワクチンである本ワクチンと他のワクチン接種間隔に対する制限がなくなりました。

カード払い、あるいは、請求書払いは可能でしょうか?

クリニックフォアグループでは、保険診療・自費診療含め、全てのお支払いにクレジットカード、iD/QuickPay, 交通系IC(Suica/Pasmo)、QRコード決済(Paypay、LinePay)等をご使用いただけます。
また、まとまった人数での接種が必要な場合、企業単位でのご請求書での支払いも承ります。
企業のご担当者様より、contact@clinicfor.lifeまでご連絡ください。

参考資料

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000116634.pdf

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/rota_index_00003.html